ショップツールを「つくることから、つかいこなす」後編
前回の記事で「メッセージを誰に伝えたいのか?」ということは述べましたので、
今回は、前回の続きということで
メッセージを
なぜ伝えたいのか?
伝えた相手にどうして欲しいのか?
について考えてみたいと思います。
なぜ伝えたいのか?というのは
伝える理由を考えるということです。
「新規のお客が減っているから」「リピート率が悪いから」といった
ネガティブなものから、
「お客様に日頃の感謝を伝えたい」「スタッフのモチベーションを上げたい」といった
ポジティブなものまで理由は様々です。
これらの理由はショップツールを”作る”理由としては十分です。
しかし、”使いこなす”という事であれば
もう一段階突っ込んで考える必要があります。
なぜ「新規のお客が減っているのか?」、なぜ「リピート率が悪いのか?」
この”理由”がショップツールを使いこなすための出発点ともいえます。
例えば、「新規のお客が減っている」ということを例に考えてみます。
<新規のお客が減っている理由>
→競合店が近くに出来て、お客が流れている
→前回チラシを作ってから時間が空いている
→紹介のお客が減っている
→ホームページのアクセス数が減っている
このように理由を一階層掘り下げてみる事で
伝えるべき内容のヒントが見えてきませんか。
このヒントが分かれば何を伝える必要があるのか、が
明確になるのではないでしょうか。
そして、同時に伝えた相手にどうして欲しいのか、ということも
見えてくるはずです。
具体例をあげると、
「ホームページにアクセスして、他店との違い(優位性)を理解してもらって
ネットの予約システムで予約してほしい。」とか、
「既存客の口コミでフェイスブックのファンページにアクセスし、
メッセージや電話で予約してほしい。」など
ただ、新規客に来店してほしいという漠然としたものではなく、
具体的な要望が浮かび上がるはずです。
これに前回ふれた「誰に伝えたいのか?」を加えれば
おのずと、ショップツールの中で表現すべき内容が
浮かび上がってくるのではないでしょうか。
そこから先の”表現”に関しては、デザイナーにお願いするも良し、
自身でデザインやホームページが作れるのであれば作るのでも良し、です。
そして、最後になりますが
これらのショップツールを次のような視点で客観的に見てみてください。
●ターゲットの趣向、メッセージの内容にずれはないか。
●お店の意図したメッセージが伝わるかどうか。
●お客にストレスを感じさせないかどうか。
あなたのお店はショップツールを使いこなせていますか?