コラム

コラムテーマ「マーケティング

マーケティングのススメ

2012.07.04

繁盛店と呼ばれるお店には必ずといっていいほど「繁盛する理由」があります。
お店にお客が集まることも、商品がたくさん売れる事も、そこには確固たる理由があります。
世界的なブランド「シャネル」の創始者ココ・シャネルもこんなことを言っています。
「儲けたお金とは、しかるべき理由があって生まれた物質的証拠に過ぎない」と。
商売というのは「当たった」「はずれた」とかいう宝くじのようなものではありません。
繁盛店は繁盛するべくして、繁盛している。つまり、
「売れるものには理由があり、その理由を仕組みとして考える」
これがマーケティングの原点です。

 

みなさんはマーケティングという言葉を聞いたときどんな印象をお持ちでしょうか。

「マーケティングって難しそう」、「興味はあるけどよくわからない」、
「なんだか横文字は嫌いだ」など様々な答えがかえってきそうですが、
ここではあえて言わせていただきます。
「マーケティングは簡単だ」
これは嘘でも誇張でも何でもありません。
つまりこういうことです。
「誰に」
「何を」
「どうやって売り」
「いくら儲けるか」という
「繁盛する仕組みをつくること」
それがマーケティングなのです。

 

 

次はマーケティング思考についてですが、

これは先に挙げた4つの要素を意識的に考えながら物事を見るということです。

例えば、お店の状況をマーケティング思考で分析すると、
「誰に」・・・ターゲット及び顧客は誰なのか
「何を」・・・顧客(市場)のニーズ、自店の強み
これらの分析によりお店のコンセプトや新しいメニューを導きだします。
そして
「どうやって売るか」・・・メニュー、価格、販促など
「いくら儲けるか」・・・費用対効果や収益性など

これらの考えはマーケティングでいうところの4Cや4Pといわれるものですが、
難しい言葉を覚える必要はありません。考え方を学べば良いのです。
そして、この考え方を習慣化しましょう。

習慣化しているか否かで物事の見方が全く異なり、
後々の情報収集能力と応用力に大きな差が生じてきます。
それが、繁盛店への第一歩です。

 

 

最後にマーケティングを考える上で大事な3つの目について。
1つは虫の目
2つは鳥の目
3つは魚の目
なんのこっちゃと思われた方も多いでしょう。でもこれは
大変重要なポイントになるので、お店を成功させるため、
と思って聞いて下さい。

 

まず1つめの虫の目というのは、
虫は目が複眼になっていることから、物事を一つの見方だけではなく、
「いろんな角度から多角的に見る」ということ。

 

2つめの鳥の目というのは、
鳥は上空から物事をみることができることから、近視眼的な見方ではなく、
「高いところから俯瞰して全体を見る」ということ。

 

3つめの魚の目というのは、
魚は流れる水の中を泳いでいることから、その場の状況だけで判断するのではなく、
「社会や流行にアンテナを張り巡らし、時代の潮流を見極める」
ということ。

 

つまり一つの視点だけで物事を判断するのではなく、
「いろんな見方で」「高いところから」「状況を見つつ」判断する
ということなのです。

これはマーケティング活動に限らずお店の経営をしていく上で非常に重要な考え方なので
しっかり頭に入れておきましょう。